どんなことにお困りですか?

肩腱板断裂

症状

  • 手を上げるのが痛む
  • 洗濯物を干すときに痛む
  • 背中に手をまわすのが痛い
  • 夜痛くて目が覚める

肩関節のさまざまな動きで痛みが出る

なぜ痛くなる?

腱板とは、肩関節周囲を取り囲む4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の総称です。

加齢による腱の変性、筋収縮による負担、周囲の骨との摩擦や圧迫、投球動作などの繰り返される外力、外傷などが原因と考えられています。

当院の治療

  • 原因検索のため、レントゲンMRIなどの検査をします。
    他の疾患との鑑別のためMRIが必要となります。
  • 投薬によって患部の炎症を抑えます。
  • 注射により関節の潤滑性をあげます。
  • 運動療法により周囲の筋肉を柔軟に鍛えます。
  • 物理療法により筋肉の炎症を抑え、緊張をとります。
  • 症状の軽減が見られない場合、損傷が大きい場合は、関節鏡視下手術の適応となります。
    肩関節専門医へ紹介いたします。

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

症状

  • 手を上げるのが痛む
  • 洗濯物を干すときに痛む
  • 背中に手をまわすのが痛い
  • 肩が動かせない

肩関節のさまざまな動きで痛みが出る

なぜ痛くなる?

50歳くらいに好発する肩の疼痛と可動域制限を起こす肩関節疾患の総称。

原因は不明であるが、加齢による肩関節内の変性が関係していると思われる。

肩関節周囲炎とも呼ばれる。

当院の治療

  • 原因検索のため、レントゲンなどの検査をします。
  • 安静投薬によって患部の炎症を抑えます。
  • 注射により関節の潤滑性をあげます。
  • 運動療法が治療の基本となります。可動域を改善し、筋肉を鍛え、柔軟な筋肉を作ります。
  • 物理療法により筋肉の炎症を抑え、緊張をとります。

肩石灰性腱炎

症状

  • 肩の激痛
  • 手を上げるのが痛む
  • 髪をかきあげるときに痛む
  • 背中に手をまわすのが痛い
  • 肩が動かせない

肩関節のさまざまな動きで痛みが出る

なぜ痛くなる?

肩関節周囲の筋肉である腱板の周囲に石灰が沈着する疾患で肩の動きを伴う動作時に痛みが生じます。

中年女性に多く、突然おこる非常に強い肩の動作時痛が特徴です。

腱板の変性や軟骨化生が原因と考えられています。

当院の治療

  • 原因検索のため、レントゲンなどの検査をします。
  • 投薬によって患部の炎症を抑えます。
  • 注射により関節の潤滑性をあげます。
  • 運動療法により周囲の筋肉を柔軟に鍛えます。
  • 拡散型圧力波治療器「ショックマスター」により細胞を活性化して、組織の自己再生・治癒(回復)力を促進させます。
  • 物理療法により筋肉の炎症を抑え、緊張をとります。
  • 症状の軽減が見られない場合は、関節鏡視下手術の適応となります。

    肩関節専門医へ紹介いたします。

肩関節脱臼

症状

  • スポーツや転倒などをきっかけに発症、痛みで肩が動かせない
  • 上司の外転外旋位を強制されたときに生じやすい
  • 一度経験すると何度でも繰り返し脱臼しやすくなる(反復性肩関節脱臼)
反復性肩関節脱臼へ

初回の肩関節脱臼の年齢が若いと反復性肩関節脱臼に移行しやすいと言われています。10歳代に初回脱臼をしたものは、80~90%が再発します。40歳代以降に脱臼したものでは再発がほとんどない傾向にあります。

肩関節は上腕骨(腕の骨)と肩甲骨(背中の骨)とで構成される関節で、関節面が小さく不安定で、関節包や関節唇といった軟部組織に支えられています。

肩関節が脱臼すると、多くの場合これらの軟部組織が破綻しこれらがうまく治らないことが反復性肩関節脱臼になっていく原因となっています。

診断

脱臼時には、X線検査で脱臼していることと骨折の有無をみます。

また、整復している場合は、MRIで関節唇の損傷程度や骨頭の陥凹を診断します。

当院の治療

  • まずは骨の位置を元に戻す整復を行います。整復後の急性期は安静、装具固定を行います。
  • リハビリテーションでインナーマッスルを強化することが重要となります。
  • 日常生活やスポーツ活動で脱臼を繰り返す場合は手術が必要となります。手術は損傷した軟部組織をもとの位置に縫い付ける方法や、骨で補強する(骨移植)方法があります。肩の不安定感やスポーツの種類で手術方法を決定します。

肩鎖関節脱臼

症状

  • 肩鎖関節(鎖骨と肩甲骨肩峰の間)に突出、痛みが生じます

この痛みは安静時にもあり、肩を動かしたり同部位を押さえることにより痛みが増強します。

なぜ痛くなる?

肩鎖関節(鎖骨と肩甲骨肩峰の間)が正常な位置からずれてしまった状態です。

ラグビーやアメリカンフットボール、柔道などのコンタクトスポーツ、交通事故や転倒などにより強い外力が肩にかかることにより発症します。

肩鎖靱帯と烏口鎖骨靱帯が損傷することにより、鎖骨と肩甲骨の安定性が悪くなるため痛みを感じます。

診断

肩鎖関節の左右差、ピアノキーサイン(ピアノの鍵盤のような上下動)などを確認します。

レントゲン、CT検査で肩鎖関節のズレや骨折の有無を確認します。

当院の治療

  • 急性期は安静、装具固定を行い患部の安静を図ります。
  • リハビリテーションで肩関節周囲の筋力補強を実施します。
  • サポーターやテーピングなどによる補強を行う場合があります。
  • 症状の軽減が見られない場合は手術が必要となることがあります。